イライラの対処法【家族・パートナー編】

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「妊活生活」で毎日がんばっているあなた。
治療のストレスや日々の疲れから「怒り」「イライラ」の感情に振り回されてしまうという方は多くいらっしゃいます。「怒り」という感情は喜怒哀楽の中でも特にエネルギーが強い感情であるために振り回されてしまう事も多いです。長引くしつこい「怒り」については悩ましいですよね。

「怒り」という自然な感情はなくすことはできません。

「怒り」とうまく付き合いコントロールできるようになると良いと思います。

「思い出し怒り」という言葉があります。
過去に感じた怒りを思い出すと、ずいぶん前の事でも、まるでついさっきのことのように怒りが再燃して膨れ上がってしまう‥というものです。この「思い出し怒り」は繰り返すたびにとてもつらい気持ちになります。

そういったしつこい怒りに対してどう対処したらよいのか。

「怒ってはいけない」「怒らない人になる事を目指す」という必要はありません。

そうではなく、「あんな怒り方をしなければよかった」「あの時もう少し怒っておけばよかった」など「怒りで後悔しないこと」を目指しましょう。

しつこい「怒り」にさいなまされず、「妊活」をすすめていきたい…
「怒り」とうまく付き合うための取り組み方を少しご紹介します。

【家族・パートナー編】
なかなか成果が出ずに悩んでいるときに、お互いを思いやっているはずの夫婦でも時には腹が立ったり衝突したりすることはよくあります。
また、仲直りしたはずなのに「あの時の怒りの気持ちがなかなか消えない…」「夫のあの無神経な一言が許せない…」と悩む方も少なくありません。大丈夫です。あなただけではありません。当然の感情です。
そんなタイプの方には、
まず、自分の気持ちを冷静に事実ベースで伝えてみましょう。
身内の悪口は、根深い怒りにも繋がりやすいです。いつまでも怒りが残りやすいという特徴があります。
ただ、中には悪口や傷つけようとして言っているつもりはなく、パートナーや家族といった身近な存在だからこそ何気なく思ったままを言ってしまったという場合もあります。
相手に対して「そんなことを言わないでほしい」と伝えられると良いのですが、その時の注意点があります。

・「この言葉に傷ついた」「こういうことをされたことが気になっている」などと具体的な事実を中心に伝える
そうすることで相手との認識のズレを防げます。

・感情的な言い方になると、ケンカになってしまいます。注意しましょう。

・怒りが再燃した時は、ケンカの場ではなく、落ち着いて話せるタイミングで話し合いましょう。

・相手をとがめるような言い方はせず、自分の気持ちを添えて「そうは言わないで欲しかった」と言われてどんな気持ちになったかということを伝えてみましょう。

・話し合う前に気持ちを書き出してみる。
気持ちの整理をしておくと、感情が伴ってとっさに言葉にしづらい時も有効です。

上記のことを実践してみると、
言い方によっては「悪くなんて言ってない!」と逆に相手が責められたように感じたり、開き直る方もいるかもしれません。
なるべく事実ベースで伝えることと、もし言ってもどうしようもない相手、関わる事で傷つく相手なら「言わない」という選択肢もあります。
もし「言わない」と判断するなら、そんな人の事で悶々としてもしょうがないと割り切りましょう。
また、慣れないうちは負の感情をそのままにせず、言葉にする癖をつけると心がすっきりしていきます。

不妊治療という先の見えないゴールに向かっていく過程はとても辛いです。
妊活は夫婦共同作業です。
共に未来を歩む相手とは、逃げずにすり合わせをしていきましょう。
「ショックだった」「悲しかった」という気持ちが相手にきちんと伝わらず、すり合わせができていないと夫婦での一歩を踏み出していくのは難しいと言われています。とても重要な視点です。

これからも人生を共に歩んでいこうと思う人であれば、過去に嫌な思いをした出来事に対して、具体的に何が嫌だったのか、どうしてほしかったのかを分かってもらいましょう。「察してほしい」「言わなくても分かるはず…」はありません。身近な存在だからこそ言葉にしないと伝わらないことはたくさんあります。
もちろん、あなた自身も相手の話に共感し、耳を傾けるということも関係性を築く上でとても重要です。

 すべては自分次第です。
前向きな自分をつくり、過ごしていきたいですね。
少しでも不妊治療の不安が解消されることを願っています。