薬膳を取り入れてみませんか

folder未分類

『薬膳』という言葉でイメージするのが、「自分では作れない、むずかしい…」「食材費がかかりそう…」などと思われる方が多いかと思います。
決して難しく考える必要はありません。大丈夫です。
『薬膳』の基本は、「食事で体調を整える」ことです。食材それぞれに体に与える作用があり、季節や体質などに合わせてそれら食材を日常の食事に取り入れることによって体の不調改善を目指していきます。

大切な事は、ご自分の体調、体質に合わせて必要な食材を取り入れ、必要のない物は控える。「食べ方を今までと変える」だけでOKです。
妊娠、出産の為には、ご自分がどんなものを口にするか、どんな食材で身体を整えていくのかがとても大切です。
普段、食べている食材で十分です。きちんと薬効があります。生薬などを使用しなくても大丈夫です。スーパーの食材や、お惣菜でもOKです。

妊娠、出産しやすい身体をつくるのは「食べ物」です。
その為に気軽に、少し「薬膳」を頭の片隅に置きながら、食事選び、メニュー作りしてみてください。

「自分の体質に合った食材を取り入れること」が基本になります。
その為に、自分の「体質」を見極めて不調を改善しましょう。
「気」「血」「水」のバランスで大まかな体質を知ることができます。

【ご自分の体質を見極めるポイント紹介】

気虚
(ききょ)
気が不足した状態。
常に倦怠感や疲労感があり、朝なかなか起きられない、やる気が出ない。
風邪をひきやすい、胃が弱い、冷え、むくみ、食後にやたらと眠くなる傾向。
下のまわりにギザギザした歯のあとがあるのも特徴の一つです。
気滞
(きたい)
気の巡りが悪くなっている状態。
イライラして怒りっぽくなったり、情緒不安定になりがちです。
げっぷやガス、しゃっくりやため息も多く、口の中が苦く感じることもあり。
喉になにか詰まった感じがする。
生理前のPMSに悩む方も多く見られます。
血虚
(けっきょ)
血が不足している状態。
全身に栄養が行きわたらないので顔色が悪く、つやがない。立ちくらみ、めまいなどの症状。疲れ目、視力低下、物忘れが多い。肌荒れ、髪のパサつき。
不眠の症状がある。
瘀血
(おけつ)
血の巡りが悪い状態。
体の末端まで栄養が行き届かず、老廃物が溜まりやすくなります。
肩こり、関節痛、頭痛、婦人科系トラブル、手足先の冷え。
シミ、打ち身やあざができやすい。下の裏に2本が太くしっかり出ている。
経血にレバー状の塊が見られる。
陰虚
(いんきょ)
体内の水分が足りない状態。
体内に余分な熱が生じる為、暑がり、のぼせやすいといった特徴。
寝汗をかくという方は間違いなく陰虚です。
手足がほてる、ドライアイ、冷たい飲み物がが好き、温泉入浴後にやたらと疲れる。

体質は、常に一定ではなく、年齢、季節、体調などの影響を受けて変化することもあります。複数の体質に当てはまる方はどちらも意識した食事を心がけましょう。