【女性ホルモン】エストロゲンとプロゲストロンって何?

folder未分類

婦人科クリニックなどに通っていると「エストロゲン」「プロゲステロン」という言葉を聞くことがあるかと思います。
なんとなく理解はしているものの、どっちがどっちなの?多ければよいの?だめなの?とわかっていないのがホントのところ‥

女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。

まず、「エストロゲン」は、
・卵胞を熟成させ、排卵を促す。
・女性らしい体をつくる。
・肌や髪に潤いを与え、美しくする。
・動脈硬化予防。
・骨や血管を丈夫にする。
・精神安定、脳を活性化させる。
美容と健康には欠かせないだけではなく、精神安定にもつながる最強のホルモンです。

次に、「プロゲステロン」は、
・子宮内膜を厚くし、着床しやすくする。
・妊娠の維持。
・基礎体温を上昇させる。
妊娠するためには欠かせないホルモンです。

また、エストロゲンとプロゲステロンが同時に大量に分泌されると、受精卵着床に備えて子宮内膜を整えます。
その他に、食欲増進、ニキビなど肌荒れ、肩こりや便秘、むくみ、腹痛を起こしたり、イライラや精神不安や集中力の低下などあまりうれしくない症状も引き起こすことがあります。月経前症候群や過多月経を起こす要因になります。

ホルモンにはぞれぞれ役割があります。
女性ホルモンが多ければ多いほどいいわけではありません。
多いと、生理痛が重くなったり、子宮内膜症、子宮筋腫など婦人科疾患にかかるリスクが上がるとも言われています。

女性であることに変わりはありませんが、「女性ホルモン」には終わりがあります。
女性ホルモンは、思春期に初潮がきてからぐんぐん増え始め、20歳ごろがピークに、そして45歳頃から徐々に減り始め、閉経後5年くらいに初潮がくる前の状態に戻ります。
閉経をはさんだ10年が「更年期」となり、心身に様々な変化が表れます。

妊娠、出産にもとても重要なこの2つの女性ホルモンが、きちんとバランスよく適切に分泌されることが重要です。
ホルモン分泌調整は、鍼灸治療が得意としている分野でもあります。
また同時に、生活習慣を整えていくこともとても大切です。